あらゆる情報を入手できる現代では、リスクがあると考えられていたIターン、Uターン転職の成功率もかなり高くなってきています。
仕事が人生の目的となる暮らしではなく、自分の理想の暮らしを実現するために地方に移住し、そこで働く選択をしたいと考えている人も多いはずです。
地方移住では、病院や学校、利便性、地域性など、生活面で苦労するケースもありますが、「仕事の仕方」で苦戦する人も多いものです。
この記事では、そんなIターン、Uターン転職をする前に知っておきたい「都会と地方の仕事の違い」について解説していきたいと思います。
都会と地方の仕事の違い
それでは早速、Iターン、Uターン転職をするにあたって重要なポイントとなる「仕事の違い」を挙げていきましょう。
ドライ思考の都会と人間関係が仕事に大きく影響する地方
仕事においてとても重要な「人間関係」ですが、都会と地方ではかなり違いがあります。
都会では、基本的に人間関係がサバサバしています。(都会と言っても大阪だけは特殊で人間関係がウェットです)
「パーソナルスペース」は45㎝~1.2mですが、都会で働く人達は自分のテリトリーをしっかりと持っていて、このパーソナルスペースも広めなのです。
実際の距離も遠めですが、「心の距離」も地方と比べて遠くなっています。
例えば社内で仲良くしている同僚などであれば「髪切った?」「スーツ変えた?」といったようにパーソナルな質問をすることもありますが、基本的には他者にパーソナルな質問をするようなことをしません。
それゆえに、他者空のパーソナルな質問などにも、嫌悪感を示すケースが多くなります。
仕事に関しても、感情を交えずに進めていく「ビジネスライク」な思考となるわけです。
地方の仕事では、人間関係の重要さが完全に異なります。
仕事の合間にプライベートな話をする機会も多いですし、仕事中にもプライベートな話をするケースもあります。
同僚や上司から飲み会やレジャーなどに誘われることもありますし、取引先の人から誘われるケースもあるほどです。
非常に人との距離感が近いので、都会の感覚で仕事をすると、「やりにくい人だな」と思わせてしまう可能性があるのです。
新規のサービスを利用する都会と既存のサービスを使用する地方
ビジネスでは、社内で完結する業務もあれば、ジャンルの違う他社のサービスを利用して仕事を進めていくケースも多いですよね。
例えば、商品開発などでは、社内でアイデアを出しブラッシュアップしながら専門業者と打ち合わせを行い、商品化させていきます。
この時、都会の場合は数ある業者の中から自社のアイデアに合いそうな会社を複数選び、見積もりを出させた上で正式な発注をする業者を選びます。
まずは「業者の選定」から始めなければならないのです。
複数の業者に見積もりを出させることで費用を抑えることもできますし、より質の高い成果物を生み出すことも可能となります。
地方の仕事では、取引する業者がほぼ決まっており、複数の業者の中から選ぶにしてもその地域の2つもしくは3つの業者からしか選定ができません。
あらゆる場面で選択肢の少なさが目立つので、都会で仕事をしてきた人からするとストレスを感じてしまうかもしれません。
都会は競争原理が常に働き、地方は競争原理があまりない
都会のように常に新たな商品やサービスを生み出し、顧客を増やし続けなければ生き残っていけない訳ではなく、競合が現れる可能性が低いので、のんびりと仕事をしていても前年比と同じような利益を出せる企業も多いと言えます。
もちろん、近年の不景気によって経営に対しての危機感は高まっていますが、やはり都会の企業と比べると緩いのは間違いありません。
まとめ
今回は、Iターン、Uターン転職をする前に知っておきたい「都会と地方の仕事の違い」について解説してきました。
- ドライ思考の都会と人間関係が仕事に大きく影響する地方
- 新規のサービスを利用する都会と既存のサービスを使用する地方
- 都会は競争原理が常に働き、地方は競争原理があまりない
このように、都会と地方の企業では、仕事への取り組み方が大きく異なります。
Iターン、Uターン転職を検討しているのであれば、暮らしの面だけでなく仕事の違いについても理解しておくようにしましょう。
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